〈桜鬼のイベントブログ〉

尼崎文学だらけ



尼崎文学だらけ、通称あまぶんさんに参加して来ました……!

前々回のお話をTLで眺めて楽しそうだなと思い、前回は通販だけ利用させていただいて矢張り楽しそうだなと指を咥え、この度漸く参加することが叶いました笑

毎度何かしら新しい試みがあるような印象で、今回は(いえ、参加するのは初めてですけれど)和室での開催だったのでした。


……和室?


行くまで余りイメージが湧いていなかったのも致し方のないことだと思います。(曲がりなりにも文章を書いているのに端から想像力の乏しさを晒してどうするのだろう……まあいいか)

和室ということしかわからなかったわたしは関東からの遠征だというのに着物を持参し、頒布物も全てキャリーケースに詰め込んで行きました!(当然疲れましたし腕が筋肉痛になりました)

少し遅れて行ったのですけれど、主催のにゃんしーさんが直ぐに気がついてくださって、どうぞどうぞと言われたのですけれど折角なのでパスポートも提示して奥へ。

すると(確か來さんが)桜鬼さん!と声をかけてくださって、他の皆さんも温かな挨拶で迎えてくださいました。

もうこの時点でぽかぽかと居心地のよい気がしていましたね。
(例えば文フリ東京は如何せんブースの数が多すぎて、他のサークルさんとの交流といっても来たときに両隣の方と形ばかりのご挨拶をし、始まってからフォロワーさんのブースに(行けたら)行って少しご挨拶をするくらいなので。拙作を買ってくださる方と交流ができるのはいいところなのですけれどね)

お会計はにゃんしーさんが全てのサークルさんのものを一括で請け負ってくださっていたので、設営さえ済めば後は自由に本を読んでもよし、お話をしてもよし、ポエトリーリーディングに聴き入ってもよし、つまりお客さんが来なくとも暇をしません!他の方のブースをゆったりと回ることができます!

設営が終わり、どうしようかなと思っていましたら自然と出店者さん同士でご挨拶タイムが始まりました(みなさん割とご挨拶できるチャンスを伺っていた様子で、この後も何度も似たような光景を目にしました)

これが所謂文学サロンというものなのでは……?(何方かも笑って仰っていましたけれど)

ゆっくり本が読める!というのが今回のあまぶんさんのウリだったわけなのですけれど、わたしは個人的に買った本をその場で読むよりはみなさんとお話ができたらと思い、読むことについては気になる本の試し読みに留め、お会計第一弾を済ませたところで「読書室」を覗きに行きました。

この「読書室」がもう殆ど楽屋といった雰囲気で、午前中はそれでも割合静かで本を読んでいる方も原稿を進めている方もいたのですが、午後は殆ど完全にサロンと化していましたね。
途中みなさんで名刺を交換していたときに実幻さんが、本に挟んであるけれどもしかしてそれよりもこっちでの方が必要だった!?と「物理的に抜いてきます!」宣言をして実際に自身のご本から抜いてきたらしい名刺を配りはじめたのが面白かったですね笑

お昼もその場にいた東堂さん、実幻さん、土佐岡さん、鹿紙路さんと一緒にパスタを食べに行き、わたしは話に夢中になりすぎてパスタが伸びました。(気がついたらみなさん食べ終わっていました、申し訳ない)中々できない経験だったと思います。
お店の方には「何の繋がりですか?」と不思議そうな顔をされました笑

一日の中で文章に関わる色々なお話を色々な方から聞いたのですけれど、たこやきさんが唐突に(?)拙作を褒めてくださるくだりがあり、それは周りのみなさんも聞いていたのであまりにハードルが上がり過ぎていることにテンパりました。ありがとうございました。本当恥ずかしいやら嬉しいやら恥ずかしいやらで笑
これもうダラダラと書きすぎてオチが見当たらないのですけれど、兎に角わたし的にはとても満足できるイベントでした。
少しでも雰囲気が伝わっていましたら幸いです(伝わるのか……?)

戦利品も沢山お迎えしてきました📚

シズムアンソロジー ComingSoon

「湛む」という言葉から、或いは「耽美」という言葉から、思い描くイメージとはどのようなものでしょうか。

今回参加させていただいたアンソロジーではこれらの言葉と、更には「船」「花」「廃温室」を共通のキーワードとして6名がそれぞれに掌篇を納めています。

主軸となるうさうららさん『湛む 其の一』によってふっと照明が切り替わるのを皮切りに、麻薬然とした甘さを漂わせる白河紫苑さん『禍福の淋漓』、無垢な視点がどこかひやりとさせられる紺堂カヤさん『咲いて枯れるもの、手折るもの』、SFの切り口で描かれ"含み"を多分に堪能することのできる磯崎愛さん『ブーガンヴィルとオルー』、海に咲く花が心地よい読後感を残していく瓜越古真さん『月夜の海にくらげ咲く』、混乱を誘う文体で微力ながら主軸を支える散文桜鬼『湛む 其のニ』、そうしてうさうららさん『湛む 終章』により幕が閉じる。

それぞれの掌篇の最後には登場した花の解説文と挿絵がついており、『湛む』各章にもふんだんに挿絵が盛り込まれています。

速読が得意な方にも、そうでない方にも、いつになくゆったりと、それこそ湛むように読んでいただけるアンソロジーなのではないかと思います。

主宰のうさうららさん、また共に作品を納める機会に恵まれましたみなさん、どうもありがとうございました……!
とても楽しかったです……✨

【頒布予定】
5/6 第二十六回文学フリマ東京 
ウェブカタログ(ホワイトのみ)
5/27 第四回文学フリマ金沢
(ホワイトのみ)
7/16 Text-Revolutions7
未定 zine展 in Beppu5

Doujin Full-Course2017

同人フルコース2017!
言い換えますと、桜鬼の選ぶ今年の同人誌7選、です……!
(冒頭の写真はガニェールさんで撮らせていただいたものですが、テキストとは全く関係がございません)

【前置き】
(飛ばしてどうぞ)
さて、わたしは普段Twitterにて商業誌も同人誌も関係なく読了ツイートに上げていますので、探そうと思えばメディア欄から色々な本の感想を掘り出すことができる仕様になってはいます。
なってはいますけれど、基本的にその場限りのTLで見逃せばそれまでというスタンスでいますので、他に少し探せば見つかる(かもしれない)場所で個人的なおすすめを上げてみようという気持ちが起こりました。
特に同人誌は好みの本を探すのが一苦労でご本人さまが精力的に宣伝されていても見逃すことがしばしば。
読了ツイートでは商業誌の似た趣味の方は沢山集まってきてくださっているのですけれど、同人誌ですともう一つダメ押しが欲しいところ。
というわけでフルコース。
どうしてフルコースかと言いますと、同人誌評やシーズンレース、コンテスト等既に色々な方が色々なことをされていて、僅かでもユニークさを足したかったというだけのことです。
ああ、長かった前置き。
【Menu】Doujin Full- Course 2017

食前酒『白鳥のソネ』結崎剛訳
前菜『パペット・チルドレン』咲折
スープ『一月の大彗星・前夜』砂金葉之
魚料理『永遠の不在をめぐる』風野湊
肉料理『ウソツキムスメ』泉由良
デザート『五つの小品』灰野蜜
コーヒー『for 「Rain」』村谷由香里他
(敬称略)

食前酒『白鳥のソネ』 結崎剛訳

キリッとした口あたり、目の覚める味。
わたしは海外文学があまり得意ではない。それは翻訳者の文体が舌に合わなかった記憶が若干のトラウマになっている所為。
ところがこの結崎剛さんの作品は先ずグラスが一点もので、中身の色が最も映えるように選ばれている。
この製本の形は他に類を見ない。
新鮮な驚きに魅せられてひと口……あれ、なんだ、翻訳って美味しい……
フランス語と日本語のマリアージュはどちらが跪くわけでもなく、引けを取るまい譲るまいと競演している。

前菜『パペット・チルドレン』 咲折

色鮮やかな数種のソースが真白な皿の上に描かれている。
ときに絡み合うように、ときに退け合うように。
一見不規則に並ぶひと口大の前菜たちは素材も全て異なるようで、どれから口をつけようか迷うほどなのだけれど迷う余裕もなく、いつのまにか完食している。
なんてエンターテイメントだろう。
退廃的な世界観が醸し出す美しさと、そこで鮮明な色を残すキャラクターたちの美しさ。
引き込まれてしまうわけだ。

スープ『一月の大彗星・前夜』砂金葉之

素材をめいいっぱい自らの手の内に引き込んだ味。
舌触りのなめらかな文体は現実に束の間の休息を与える。
肩の力が抜け、決して飽きのこないひと匙をひとすくい、ふたすくい。
そして嘆息。
自然体な群像は二年越しで芽を出す球根や草はらを飛び跳ねる飛蝗並みに気紛れなようでいて、しかし静かに収束する。
わたしたちは確かに傍観者で、それが殊の外心地よい。

魚料理『永遠の不在をめぐる』 風野湊

白身魚がほろりと解れる。
酸味が隠し味のさっぱりとしたソースに魚の味がぎゅっと絡む。
不必要に柔らかいわけではなく、同じ方向にほろりほろりと解れていく。その向きは変わらない。
潮の流れの穏やかな海域で育ったのだろう、穏やかな温もりを感じる。視界は外へと広がっていく。
ひと口毎に揺られている気がする。ほとんど凪いでいる静かな静かな海だけれど。
これで実は素材が深海魚だったりするのだから恐れ入る。

肉料理『ウソツキムスメ』 泉由良

赤ワインのソースは存分にアルコールの味を残している。
色も形も見えないけれどどうやらフォアグラも使われている。
蕾の形に盛り付けられたローストビーフは鮮やかさと不安定さが共存している。
初めから終わりまで濃密な味わい。
内側へ内側へ、暴いては駄目だ。
ただ触れるだけ、見つめるだけ、そうでなければ壊れてしまう。
あともう一つ、果実のような隠し味がわからない。

デザート『五つの小品』灰野蜜

大人味のプティガトー。
これは先ず間違いなくブランデー入りだろう。
こちらは珈琲風味かな。
嗜好品とはまさにこういうものをいうのかもしれない。
ひと口で食べてしまうのが勿体ない。けれど、口いっぱいに広がる香りと味は一度に放り込まなければわからない。
しっとりとした食感とバターのまろやかさ。
目を瞑り味わいたい、浸りたい。

珈琲『for「Rain」』村谷由香里他

ひと癖もふた癖も違う。
豆、焙煎、ブレンド、淹れ方。
素材の味わいを前面に引き出しておきながら最後まで本当のところはわからない。
これもカップに拘りが見える。
ミルクを加えても美味しいし、砂糖を加えても美味しい。どのような飲み方をしたとしてももとの味がはっきりとわかる。
飲み干したあと、白い磁器に残る三日月にはっとする。
ふう、お腹いっぱいです。
あらすじは何処へ消えたのでしょうか。
あまり参考にならないレビュー?が完成いたしましたが、美味しそうに見えていたなら成功です。
また来年も色々な本に出会いたいですね。
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シズムアンソロジー

この度、花うさぎのうさうららさんと磯崎愛さんの主催する『シズムアンソロジー』に参加させていただくことが決定いたしました……!


応募者22名、枠4名という5.5倍の確率で勝ち残るだけの運がわたしの中にも残っていたのですね……

執筆者は
うさうららさん @usaurara
磯崎愛さん @isozakiai
瓜越古真さん @f_urigoe
紺堂カヤさん @kaya_kon
出口花霞さん @kasumi_deguchi
の計6名。

豪華……!
みなさんの作品がどのようなものとなるのか、とても楽しみです✨


さて、このアンソロジーですが、少し舞台設定のようなものがありまして。

「白い船は山の緑に湛(しず)んでいた。戦前に建ったホテルはすっかり朽ち、それがかえってアールデコ様式の退廃美をかがやかせている。リノベーションの話が持ち上がり、男は現地調査に来たのだった。暗い建物を抜け、鳥籠のようなシルエットの真ん中に立つ。屋根の墜ちた廃温室だ。」

これを共通の世界観としてアンソロジーが紡がれます。
……廃温室、いいですよね、浪漫の塊だと思います……
耽美であること、花が登場することもアンソロジーの条件ですので廃墟好き、耽美好き、花好きの方には特におすすめです✨
(それわたしだ……)

また、花うさぎさんの作品はどれもそうなのですけれど、装丁もとてつもなく素敵なのです。
上が布装丁、下が紙装丁です。

この布何だと思いますか?
紬だそうです……! 着物の生地の……!
最高ですよね……(この語彙力でこの装丁に負けず劣らず内側からも魅力を増すことができるのでしょうか……心配は尽きません)

つまり何が言いたいのかと言いますと、製本の仕方も和綴じですし、和風好みな方にもとてもおすすめなのです✨
(あれ、これもわたしだ……)

何と言いますか、こうなると愛が運に変換されていたのではないかと思えてきますね。
こんなにわたし得な企画が都合よく転がっていてもいいものなのでしょうか。
人生何があるかわからないものですね。
まあ何はともあれ、この幸運に感謝して早速執筆に入りたいと思います✨
『シズムアンソロジー』
主催:うさうららさん、磯崎愛さん
寄稿:瓜越古真さん、紺堂カヤさん、出口花霞さん、桜鬼
頒布予定:Text-Revolution7 (2018/7/16)、Zine展inBeppu

第二十五回文学フリマ東京 イベントレポート


こんにちは。
昨日は一般参加の皆様も出店者の皆様もお疲れ様でした!

わたしは今回が同人即売会初出店ということもあり、とてもいい経験になりました。

先ずは桜鬼の個人サークル【波の寄る辺】のブースの様子。
ブース位置は【D-44】でした。
お品書きは写真の通り。

桜鬼の著作が『移ろい』500円と『ラムネ瓶の中』100円の二種。
それから白昼社の泉由良さんからお預かりした『ミルチリカル』700円、『ウソツキムスメ』600円、『soyogui,その関連』500円の三種。
合わせて五種の見本誌をブースの前面に並べておりました。
後ろにブックエンドで在庫を並べていたのですが、見栄えにも貢献してくれる上、取り出しやすいので正解でした。

また、無料配布というほどのものでもありませんが、名刺代わりの小冊子に食いつかれる方が思いの外多かったです。
ちょ古っ都製本工房さんの「めくるん」という商品なのですが、わたしはこれに『移ろい』のあとがき&紹介を載せて配布しておりました。
普通の名刺もこだわるとそれなりにコストがかかりますので、それならば、と選んだものでしたが、名刺かと思ったら冊子だったという驚きがあるようで中々の好感触でした。
まさかこれほどいい意味で驚いていただけるとは。
あと効果的かもしれないと感じたのは値札ですね。
こちらで効果を発揮していたのは主に由良さんの作品。
カタログの煽りを引用させていただき値段とともに表示していたのですが、その煽りに目を惹かれている方が多かったです。
わたしも何か煽りを考えなくては、と思った瞬間でした。
また一般も含め文章系同人即売会初参加であった売り子(カタログ何それ?事前入手情報一切なし)によると、買うきっかけは装丁かブースに書かれている文章(作中の引用文が見えやすいところにあった等)であったということですのでポップも重要なのだなあと。
さて、紹介はこの辺りで、頒布成績の話に移ろうと思います。
簡単に言いますと、
『移ろい』12冊
『ラムネ瓶の中』3冊
の計15冊でした。

友人は売り子のみですので内訳としては
・見本誌コーナーから来てくださった方が1人
・通りすがりの方が1人
・他はTwitterのフォロワさん
というような結果となりました。
カタログにTwitterアカウントを載せているのでカタログ→Twitterアカウントという方もいらっしゃるかとは思いますが、それにしても恐るべしTwitter。
ありがたいことです。
最後に戦利品たちの簡単な紹介を。

宝石アンソロジー『きらきら』
(C-62 単色スペクトルさん)
ひざのうらはやおさんの寄稿作目当てで購入(Twitter)

新版『一月の大彗星・前夜』
(E-23 草露の宿りさん)
前回に続きリピート

『海に降る雪』
(B-22 チャボ文庫さん)
カタログで気になったのかTwitterで気になったのか、相互フォロワさん

『三大香木-梔子- 秘密の場所』
『エンプティ・チェア』
(C-22 謂わぬ色さん)
カタログで気になったのか、Twitterで気になったのか、同じく相互フォロワさん

『斜陽の国のルスダン』
『青い幻燈』
(イ-37 銅のケトル社さん)
amabunにて買いそびれた作品、ルスダンはメディアミックスされており一部で有名、相互フォロワさん

『「海へ行こう」と君が言う』
(C-26 フロッケリプカさん)
Twitterで気になった作品

『for「Rain」』
(D-22 アリオトさん)
Twitterで気になった作品

『白鳥のソネ』
(ウ-03 ktrさん)
前回に続いてリピート、桜鬼の考える文フリ24また買いたい装丁部門トップ、相互フォロワさん

『青と茜と砂漠の国』
(ウ-09 呼吸書房さん)
前回に続いてリピート、桜鬼の考える文フリ24また買いたい創作部門トップ、相互フォロワさん

『灯色の風景』
(D-18 木の葉スケッチさん)
カタログで気になった作品、相互フォロワさん

『The Departure of Short Story』
(D-42 草幻社さん)
カタログで気になった作品

『物語コースター』オオカミ
(E-13 宵待ブックスさん)
カタログで気になった作品、相互フォロワさん

『パペット・チルドレン』
(ウ-14 モラトリアム シェルタさん)
Twitterで気になった作品

『アルマジロ泥棒』
(B-46 アルマジロ泥棒さん)
カタログで気になった作品

『風の森の春鹿』
(イ-63 三日月パンと星降るふくろうさん)
カタログで気になった作品

『掌篇集』
(D-43 空席さん)
お隣さんで気になった作品

『老人と猫』
(C-28 まんまる書房さん)
Twitterで気になった作品、相互フォロワさん

『べんぜんかん』
(ウ-65 唐草銀河さん)
Twitterで気になった作品

『廻廊』
(E-19 ねじれ双角錐群さん)
カタログで気になった作品


そして買いそびれた作品↓

『カラマーゾフの犬』
(G-13 カラマーゾフの犬さん)
毎回買いそびれている気がする、予算が……

『新奇蹟』
(B-41 新奇蹟さん)
装丁へのこだわりを感じる、相互フォロワさん

※サークル名で紹介させていただきました。
※相互フォロワさん表示に他意はありません。大抵わたしが気になる!と思いましたら偶々フォローを返したくださったパターンです。


数えればわかりますが明らかに売った数よりも買って帰ってまいりました。
兎も角、楽しかったです!
買ってくださった方、売ってくださった方、どうもありがとうございました!
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