第二十四回文学フリマ東京



開催から二ヶ月以上も過ぎてしまいましたが、漸くこうしてHPが出来上がって参りましたので第二十四回文学フリマ東京の感想のようなものを。


文学フリマに出店しようと思い立ったのが年度始め、募集は締め切っていましたし、一ヶ月で頒布作品諸々を用意できるわけもないので下見も兼ねての一般参加。


ゆったりと家を出まして昼過ぎに到着。
よかった、場所はわかりやすい。
ほっと一息。


晴れの日(曇りだったかもしれない)ということもあり、会場の外で植込みの端などに座りパンフや戦利品を読む方々や久々の再会の挨拶をしている方々が。


コミケに行ったことはありませんが、同人即売で比べると、デザフェスよりも和やかな雰囲気。


さあ買うぞ!と意気込み目指すのは、事前に文学フリマ公式サイトでチェックしていたサークルさん。


入り口で立派なパンフを受け取り先ずは二階へ。気になっていたのは「呼吸書房」「The Photographers」「一文物語365」「草露の宿り」(敬称略)

カテゴリーでいうと「ファンタジー・幻想文学」「短編・掌編・ショートショート」


いやあ、予め調べていてよかった!
特にカテゴリーが「ファンタジー・幻想文学」であるだけに、マジョリティなファンタジーサークルさんの中から、一見で幻想文学サークルさんを見つけるのは困難。


あまりブースには寄らず目当てのサークルさんを探しながら一周。
二周目に寄っていってパラパラ試し読み。


ここで候補に上がったのが呼吸書房「永遠の不在をめぐる」、一文物語365「雪」「月」「花」、草露の宿り「Unknown」


しかし如何せん「雪」「月」「花」が魅力的かつお高い。装丁が和紙な上に手作りなので当然ではあるのだが。


三周目、財布の中身を確かめて覚悟、「月」と「永遠の不在をめぐる」を購入。
このとき草露の宿りさんはお留守でした。


お次は一階。
気になっていたのは、「白昼社」「言葉の棲むところ」「星屑と人魚」「リリェッロの森」「白雪夏」「小鳥籠」「カニエ・ナハ」「詩小説文庫」(敬称略)
カテゴリーは「純文学」「現代詩・散文詩」
カニエ・ナハさんは有名ですね。


一周目でかなりのサークルさんが脱落、そして少しくたびれたので詩歌ブースへは辿り着かず。


二周目は白昼社さんのみ、その場で試し読み&購入。作品は「soyogui,その関連」


ここで二階へ戻って草露の宿りさんの「Unknown」も購入。




一度会場の外へ出てパンフをパラパラ休憩した後、もう一度二階へ。


海外文学・翻訳ブースをぶらりぶらりしていたところで大変なものを発見!


パラパラではなく、クルクルしている!


それも、詩によって読み方が異なるのですよね。
階段のような形に伸びたり、トランプのように扇状だったり。


迷わず上の写真の通り「夕暮の諧調」「秋の唄」「ひとごろしの酒」を購入。
おまけとして自作の句の束から一枚選ばせていただきました。


サークル「ktr」さんでした。


当日のお話はここまでとして、ここからは気がついたことや気になったこと。


先ず、パンフがあんなにしっかりしているのに、サークルさんの紹介文が適当すぎる!


魅力的に書いているところも勿論沢山あるのですけれど。
それにしたって勿体無い。


原因は恐らく、〆切が早いということもあるのだと思います。わたしも次回の出店応募の為に調べて初めて気がつきましたが。


大学のサークルです。
←真上のお名前が載っています。
そして、構成している人のことより本の中身が知りたかった。

ファンタジーを書いています。
←真上のカテゴリーにも記載されています。


思いの外多いのがこの二パターン。
他に多かったのは挨拶ですかね。


紹介文以外に何か自分のサークルへ来てもらう引力があるというのでしたらそれはそれで潔いですけれど。


逆にわかりやすかったものは、
①キーワードを挙げる
②雰囲気・文体を前面に押し出す
この二パターンの何方かでも含んでいるサークルさん。


①はエンタメ・大衆カテゴリーの中で「恋愛」と書いてあったり、テーマは音楽、であったり。


②は説明する気が更々なさそうに見えて既に表現を始めているのだと思います。
こちらも非常にわかりやすいです。
とはいえ、気取っているだけと言われればそれまでな面もあります。


紹介文といえばパンフだけでなく公式サイトにもありますね。
みなさんこちらの方が後から編集できる所為か気合いが入っているようでした。
頒布予定の表紙画像があると目立ちます。



続いてレイアウトのお話。


どうしても形がしっかりしているものに目が行きます。
印刷所に頼んで製本しているサークルさん、もしくは超こだわりの手作り。


ポスターやポップがあるのとないのとでも変わりはしますけれど、個人的には机上に乗っている作品の完成度が一つの目安になりました。


超個人的好みの話
(手書き文字の白黒表紙なコピー本でしたら家に帰ってweb版を買いたいなあ。Kindleの方がしっくりきそう。
コピー本と思えないクオリティのものもありますけれどね。
即売会に来たからにはドシンプルでも構わないので表紙付きで製本されたものを買いたい。
カバーはない方が好きですけれど)


特に純文学は中身が勝負ですからと、その他が抜けがちのように思いました。
中身で手に取ってもらおうというのであれば、やはり紹介文の工夫でしょうか。


わたしとしては基本アマチュアの方が書いているという事実を前にハイリスクは一寸、という気持ちがあります。
そして適当な装丁はわたしにとってはハイリスクなのでした。他にプラス面がないかぎり。


超個人的な見解なのでご参考になったかはわかりませんが、ここまで読んでくださってありがとうございました。