#140字小説

面倒くさがりが蜜柑の皮を放置した。炬燵の上かと思えばそうではなく、あろうことか布団の上。
太陽が傾き始める頃に目を覚まし、両瞼を再度引っ付けてスマホを探す。
硬く湿った感触に腕を振り、流石に何事かと飛び起きる。
皮は海星になっていた。
重い腰は慌てて海へ走る。